自転車事故に気を付けよう!万一の事故で命を守るには!?
魅力発見!おかやまなんでも調査隊。
今回のテーマは「自転車事故に気を付けよう」です。
■2023年上半期 交通事故発生状況
岡山県警によりますと、今年上半期の県内の交通事故による死者数は17人と、過去10年の上半期で最少となっています。
一方で人身事故の件数は、去年の同じ時期より7%増加していて、負傷者数も7.8%増加しています。
この他、自転車での事故も目立つことから、注目したいのが「自転車のヘルメット着用」についてです。
今年4月から、ヘルメット着用は「全ての利用者の努力義務」となりました。
■ アンケート結果は?
RSKアプリでアンケートをとりました。
10代〜80代の皆さんから合わせて約1,200の回答がありました。
「自転車のヘルメット努力義務化を知っていますか」という問いに99%の方が知っていると回答しました。
自転車に乗らないという答えがおよそ半数ありましたので、それを除いてヘルメットを着けているかどうかの割合を見ますと、着用しているという方が26%、するときとしないときがあるが10%、着用していないが64%という結果になりました。
かぶっていない人が多いという結果となりました。
そこで皆さんに理由を聞いてみたんですが「ちょっと面倒くさい」「ヘルメットが高いという気持ち」というような意見、
一方で着用している理由としては、幼い頃事故に遭い、頭に傷跡が残っています。あのときヘルメットをかぶっていたら怪我をしなくて済んだのにという事故を経験しヘルメットをかぶろうという意識を持たれる方、というような理由がありました。
■JAF「自転車同士の出会い頭 衝突実験」結果は
そして、ここからはJAF日本自動車連盟 岡山支部の建部 拓さんと一緒にお話を進めていきます。よろしくお願いします。
JAFでは、自転車同士の出会い頭の衝突の実験であったり、中学高校での講習もしているということです。
それでは実験の映像をご覧ください。
渡辺さんこれはどういった実験でしょうか?
(JAF 建部 拓さん)自転車道同士の出会い頭、同じタイミングで交差点に入ってしまったという事故を模した実験の映像です。時速20キロですので、学校に遅刻しそうなど、速く漕いでいるスピードで両方が走ってぶつかるという映像です。
(JAF 建部 拓さん) 「HIC」っていう数字 が出てるかと思うんですが、この数字が700から2500っていう数字になると、亡くなる恐れがあると言われているんですね。
(JAF 建部 拓さん)この数字は、頭にどれぐらい衝撃が来たかということを表してるんですけど、949とか、15,000とかいう数字が出ていますが、15,951を超えると重度の後遺症や、死亡する可能性が高くなると専門のお医者さんがおっしゃられています。
ヘルメットをかぶっているのと、かぶっていないので、かなり数値が違うことが見てわかりますね。
■過去10年の自己分析結果
過去10年に起きた事故を分析しても自転車事故による死者の4割以上が頭部に損傷、
そしてヘルメットをかぶっていれば、かぶらなかった場合よりも致死率を4分の1以下に減らせるということです。
ヘルメットの重要性が様々なデータからもわかってきますね。
(JAF 建部 拓さん)全国で直近5年間の自転車の死亡・重傷事故を見ていくと、76%、相手が車なんです。ですから、やはり自分で頭を守るという行動が必要になってきます。
■ヘルメット選びのポイント
ヘルメットは、自分の頭を守るための唯一の安全装備だと思うんですけれども、選び方など何かありますか。
(JAF 建部 拓さん)まず、必ず自転車用のヘルメットを選んでいただきたいんです。工事用とか避難用ですと上からの衝撃には耐えられますが、横からの衝撃に対応してなかったり、あご紐が取れやすくなったりとかいうことがありますので自転車用のヘルメットを選んでいただく。
(JAF 建部 拓さん)加えて、このSGマーク、JCFマークという安全規格なんですが、この安全基準を満たしているヘルメットを選んでいただくということです。
そして、かぶり方も二つポイントがあります。
(JAF 建部 拓さん)まず、しっかりとおでこを隠していただきたい。転び方って選べませんから、正しくかぶらないと顔面を守ることが難しいということがあります。
(JAF 建部 拓さん)そして、
あご紐はしっかりと締めていただいて、指1本ぐらいあけていただくといいかと思います。
様々なヘルメットが出てきていますので、ぜひ皆さん自転車に乗るときにはヘルメットをかぶっていただきたいなと思います。