おすすめは猪鍋!現役猟師のジビエ料理。ジビエをもっとポピュラーに!
(中屋藍アナウンサー)
倉敷市にやってきました。
倉敷駅のすぐ近くで、
現役猟師のジビエ料理がいただけるということで、早速行ってきま〜す。
狩猟歴40年以上の店主がジビエの美味しさを広めたいと5年前に開いたお店です。
こんにちわー。
(店主 渡邊宗雄さん)いらっしゃいませ。
よろしくお願いします。こちら店主の渡邊さんです。
渡邊さん、今も現役で猟をされてるんですか。
(店主 渡邊宗雄さん)やってます。
72歳になった今も毎年50頭から100頭のイノシシやシカ、キジなどを仕留めています。
獲ったらすぐに血抜きをして下処理をするため、新鮮なままお肉を提供できるんです。
渡邊さんが獲ってきたジビエたちがこのお店で並んでると。
(店主 渡邊宗雄さん)私が獲ったものもあるんですけど、仲間が獲ったものもあります。
どういったメニューがあるんですか?
メニューはね。ここにあるところで、うちの
メインメニューは猪鍋なんですけど、イノシシ、シカ、そのほか諸々。
おすすめの猪鍋がやっぱりいただきたいですね。ちょっと温かくもなりたいので。
(店主 渡邊宗雄さん)わかりました。
早速、お店自慢の猪鍋を作ってもらいました。
(店主 渡邊宗雄さん)どうぞ、これが猪鍋です。
これで一人前。猪肉がたっぷりと入っています。そして野菜は渡邊さんが育てた新鮮な野菜です。
このお店を始めたきっかけって何だったんですか?
(店主 渡邊宗雄さん)猟師さんが少なくなって、農業被害が増えてます。
獲った肉は、自分たちで(すべて)食べるわけじゃなくて、ちょっとだけ食べたらあと全部捨てますよ。
でも(捨てている部分も)意外と美味しいんですけどね。
この美味しさを、皆さん来られてイノシシの肉を食べない人も食べてみたら「イノシシの肉もおいしいよ」と言ってくれて、少しづつ広がったらいいかなって思って始めたんです。
なるほどそうやって、いろんな人にジビエのおいしさが広まったら、ちょっとでも破棄されることがちょっとでも減ることに繋がりますもんね。
待つことおよそ10分。
(店主 渡邊宗雄さん)もう出来てるはずです。
うわ〜、いい香りがする。もうOKですか?
(店主 渡邊宗雄さん)美味しいですよ、食べてください。
うわ〜、脂身がとろけた。
うん。赤身のところも弾力がありますね。噛めば噛むほど濃い旨味が出てきます。
渡邊さんにスープの味の秘密を聞くと。
(店主 渡邊宗雄さん)ちょっとゴマとか、そのへんを。企業秘密で(笑)。
秘密(笑)?
(店主 渡邊宗雄さん)大丈夫ですよ。秘密でないです、味噌ベースです(笑)。
ゴマのアクセントが効いた濃厚なスープと猪肉の相性が抜群でした。
さあ続いても猪肉をいただきます。
串焼きのバラ、いただきます。
これまた、脂身が甘いですね。なんか、口の中でほどける、美味しい。
その他にもシカの串焼きも人気なんだそう。低カロリーなのに高たんぱく、鉄分も豊富で栄養価抜群です。ダイエットにもおすすめなんだとか。
(店主 渡邊宗雄さん)そのままイノシシだったらとイノシシ、シカだったらシカの味を出しなさいと言われたんです。塩とこしょうしか使ってませんから、要するに山でみんなと一緒に食べていた猟師料理を
そのまま提供しているだけなんです。
肉の旨味をダイレクトに感じられる渡邊さんのジビエ料理。ですが、まだまだジビエに苦手意識を持つ人も多いといいます。
これからこのジビエ料理、どういったふうにお客さんに楽しんでもらいたいですか。
(店主 渡邊宗雄さん)ジビエにこだわらずに、豚肉や牛肉を食べるように簡単な気持ちで来てもらって「美味しかったな」と思って帰ってもらって、またその人たちが誰かに伝えてもらえたら一番いいんじゃないかなと思ってます。
ジビエをもっとポピュラーに。
渡邊さんのジビエ料理を食べれば、きっと皆さんもその魅力に気付くはずです。
■現役猟師の串焼きジビエ居酒屋 台杉
倉敷市寿町3-3
17:00〜23:00
定休日:日曜、月曜(年末年始は未定)
086-441-2539