SDGsを目指す企業、新しく起業した企業、歴史ある企業など、地域社会とともに成長していく岡山・香川の企業のトップに「夢」と「未来図」を語っていただくインタビュー番組。 インタビュアーは国司憲一郎。

2024年11月30日(土) 放送 [ 再放送:2024年12月2日(月) ]

(株)一文字 (瀬戸内市)

(株)一文字 (瀬戸内市)

代表取締役 大倉剛生 氏

瀬戸内市長船町福岡、歴史の町の一角に店を構えるのが一文字だ。
創業から42年、セルフスタイルのうどん店として歩んできた。
自家と契約農家で栽培した国産小麦を100%使い、石臼でまるごと挽いた粉を使って打つうどん、それが一文字のうどん。全粒粉のうどんである。
ちくわ、げそ、えび天、イカ天、あげ、とうふ天などおなじみのトッピングが並び、出汁は「こいくち」と「うすくち」が選べる。
そして本日のお出汁は、牛窓産の鱧。
トッピングはもちろん、出汁にも地元産のこだわりを見せる。
そんな一文字は大倉代表の祖父と祖母が始めた。
材木店経営から、まったくの異業種参入である。
当初から店のたたずまいは変わっていない。
セルフスタイルも一貫している。では変化したのは何? 小麦粉なのだ。
扱う小麦粉の変化に、一文字の歩みが重なる。
海外の小麦粉、国産とのミックス、国産100%、そしてたどり着いた石臼挽き製粉。
今の一文字のうどんは、真っ白ではない。
小麦をまるごと挽いた、いわば全粒粉の粉で打つうどんは、圧倒的な香りの良さと滋味深いあじわいを持っている。
熱を持たないようゆっくりと製粉されることで、初めてうまれる風味なのだ。
大倉代表が3代目として一文字に入ったのは、大学卒業後すぐの15年前のこと。
石臼は導入していたものの、地元産小麦100%使用に乗り出したところだった。
とても今のようなうどんではなかった、と語る大倉代表。
自分たちの手で小麦を作り、粉を挽き、うどんを打って店に出す。
「当たり前の田舎のうどん屋をしたいのです」
備前福岡の風土が生み出す「一文字」のうどん、真骨頂をインタビューです。

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