2024年11月2日(土) 放送 ［ 再放送：2024年11月4日(月) ］

（株）ありがとうファーム　（岡山市）

代表取締役　木庭康輔　氏

岡山市北区の表町商店街、2丁目から3丁目、オランダ通りの角にも「ありがとう」の文字が入った店舗がいくつか見られる。
「ありがとう焼うどん」「ARIGATO CURRY」「ARIGATOU GALLERY&CAFÉ」「ありがとう商店」「KOTYAE」「ありが亭」だ。
これらは、すべて株式会社ありがとうファームの運営である。
いったいどんな会社？チェーン店かなにか？
いえいえ、ありがとうファームは、異なった種類の福祉サービスを一つの事業所が行う「多機能型事業所」なのだ。
就労継続支援A型、B型、リワーク施設、障がい者グループホームを運営する。
このありがとうファームで働くメンバーが、商店街の店舗にスタッフとして入っている。
ありがとうファームのいわば「サービス部門」というわけ。
そしてもう一本の大きな柱が、「アート部門」で、ファームで働くハンディキャップアーティストたちが制作する。
絵や立体の作品は、レンタルアートとして貸出され、料金の7割が作者の収入となる仕組みだ。
それだけではない、街中で建設現場の仮囲いに、カラフルな絵やアートデザイン、そして「知ることは、障がいを無くす。」と描かれた光景を見た方も多いだろう。
ありがとうファームと建設会社との企業コラボである。
ファームとのアートコラボで、自社の新規事業を立ち上げた企業も出てきた。
設立から10年、先代の父の思いを継ぎ、ビジネスと福祉を両輪に仲間と走り続ける木庭代表。
全国でも新しい取り組みを実現しながら共生の輪を広げつつある。
総務省、おかやまSDGsアワードなど数多くの受賞や、大原美術館との連携協定など、街に溶け込み、企業とコラボする新しい形で福祉の未来を創ろうとしているありがとうファーム。
木庭康輔代表、馬場拓郎副社長、深谷千草アートディレクターにトップインタビューです。