2024年9月28日(土) 放送 ［ 再放送：2024年9月30日(月) ］

（株）FISTBUMP　（岡山市）

代表取締役社長　河本尚彦　氏

社名のFISTBUMPは英語で、意味するところは「グータッチ」。
2016年設立の時、新しい文化を作りたいという意味を込めて名付けた。
事業内容は、社内のDX化を進めるソフト開発の会社である。
が、対象となる顧客が法律事務所に特化しているのがFISTBUMPの特色、関東関西圏をメインに、弁護士事務所など法律関係の会社をユーザーとしている。
設立当初は、いろいろな業種の会社が顧客だったが、その中で弁護士事務所の現状を知るうちに「これは何とかしたい、一助になれないだろうか」と考えるようになった。
なぜ？　それは、弁護士事務所の所長や働く人の現状がDX、デジタル化からあまりに離れていたから、と語る河本社長。
膨大な“紙・資料の文化”が、立ちふさがっていたのだ。
勤務や有休、面会や打ち合わせの案件、書面のやり取りに日常的なコミュニケーション、さまざまな業務管理を、“紙”と表計算、エクセル形式でこなすのはたいへんだ。
FISTBUMPが開発した、法律事務所向けのDXツール「クラウドバランス」を導入することで、月に最大300時間近くもの時短を達成した事務所も出てきた。
特長は、業務提携しているサイボウズ社のキントーンを基盤に開発、導入したユーザー＝弁護士事務所は、特別なスキルがなくても自分たちで業務用アプリが作れることにある。
設立から9年、法律業界の業務改善に携わってきたコンサルティングの力と、特化したサービス「クラウドバランス」を手にしたFISTBUMP。
2つの武器で成長率300％にまで伸ばし、河本社長いわく「1000％まではいく」、司法業界全体も視野に入れながら、他業界にもすそ野を広げていきたい。
スタートアップ企業にふさわしい若きトップ河本尚彦社長、38歳にトップインタビューです。