SDGsを目指す企業、新しく起業した企業、歴史ある企業など、地域社会とともに成長していく岡山・香川の企業のトップに「夢」と「未来図」を語っていただくインタビュー番組。 インタビュアーは国司憲一郎。
2024年3月2日(土) 放送 [ 再放送:2024年3月4日(月) ]
入道雲(倉敷市)
店主 岩間勝則 氏
倉敷市真備町有井にあるお好み焼きの店が、「入道雲」。
夏の日にむくむくと湧きおこる入道雲、のんびりと空を見上げて、ゆったりと心を遊ばせる、岩間さんはそんなイメージで店名を決めた。
ドアの前のウッドデッキ、年季の入ったバイクやサーフボード、レンガ調の壁やエル字型にしつらえたカウンターなど、いわゆる「ザ・お好み焼き」店とは、一味違う。
もともと飲食業とは無縁の世界から転身した。
倉敷市の工場勤務で順調な日々を送っていた岩間さんの人生を一転させたのが、バブル崩壊とリーマンショック。
勤務先は廃業に追い込まれ、岩間さんは職を失う。
しかしその後、縁あって美観地区の有名鉄板焼きの店で修行し、独立した。
39歳の時だ。
ふるさと真備町での開業は心弾むもの、お帰り~、良かったなぁ!
平穏な日々が続く中、あの悪夢の豪雨が真備町を襲った。
自宅は被災を免れたものの、店舗は…テナントの家主は再建をあきらめた。
岩間さんの鬱々とした日々が過ぎてゆく、気が付けば1年の歳月…
思い切ってやるしかない、背中を押してくれたのは、先輩の「讃岐うどんかわはら」と入道雲の常連だった。
ゆっくりとそれぞれの時間が流れる「入道雲」。
年齢問わず多くの人が訪れ、あ~美味しかったと笑顔になり、また来ようと思う店、それが「入道雲」だ。
55歳の岩間さんは、きょうもピカピカの鉄板の前にキリリと立つ。
中華の生麺を茹でて仕上げる人気№1の「豚モダン」、いかがでしょう?
大きな入道雲の「小さな物語」、ゆ~ったりとお聴きください。
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