番組審議会

<第512回審議会概要>
■開催日時 平成15年2月12日(水)午後2時00分~
■場所 山陽放送本社第一会議室
■出席委員 高山雅之(委員長)、片山浩子(副委員長)、有吉捷郎、岩佐武彦、岡 将男、岡 靖彦、金森満廣、中力 昭、中澤正良、中谷和子
■社 側 大倉社長、友田常務、糸島常務、井上ラジオ局長、原報道制作局長、秋政編成部長ほか
■議事の概要 番組批評
(1) テレビ自社制作
 リメンバー50th「9/17」
 放送2月3日(月)24:55~25:57
(2) ラジオ自社制作
 中国地区4局ヒューマンスペシャル「こころから、ありがとう」
 放送2月9日(日)13:00~14:00
おもな意見は次のとおり。
テレビ自社制作について
△ 実際によくあのような映像が撮れたなと感心する。なぜできたのか不思議にすら思う。撮影者の心を聞いてみたい。
△ このような作品の場合、歴史的な知識と歴史観がいるので非常にむつかしいと思うが、それでも番組を正しく理解するうえでは、時代の背景説明が必要と思う。
△ 地域のいろいろなネタでドキュメンタリーをつくっておくことは、後で見て懐かしいだけでなく、今の時代を問い直すために必要な材料となるので、貴重である。
△ 番組をみて自分の学生時代を振り返った。当時、学生運動は病的なところもあったので、自分の分別から運動に入っていかなかったのか、運動そのものから逃げていたのか、もう一度映像を見て、自分自身を精査したいと思う。
学生運動とはなんだったのか、日本を考える上でもいいドキュメンタリーであった。
△ 当時の学生は、いま54、5歳で、いわゆるバブル経済を支えた人たちといえる。あの学生達の活力が今の日本の経済を支えた。いま日本が経済的に困っているとき、いろいろ反省の材料を含んだいい番組ではないか。
△ 歴史の証人としてのドキュメンタリーづくりの難しさを感じる。この番組を見ただけでは、時代背景がよくわからず、どうして運動が起こったのか、その結果どう改革できたのか読み取れない。そういう意味で、後々のひとが見てもわかるような番組をつくることが大切と言える。
ラジオ自社制作については
△ ありがとうの手紙は、もう一度ありがとうを思い起こすことにもなるし、相手に気持ちを整理して伝えることができるいい手段と思う。殺伐とした時代には必要なことと番組を聞いて再確認した。
△ ありがとうは何度聞いてもいい言葉。自分の気持ちをきちんと伝えようとするとき、メールは、手紙にはかなわないということを実感した。自分の気持ちをなにかに置き換えてみると、もっともっと別の世界が開けてくるということがわかり、最近のラジオ番組のなかではすばらしい番組と思う。
△ それぞれの文章がとてもすばらしかった。またそれを朗読するアナウンサーもすばらしい読みを披露、おだやかなBGMともあいまって感謝の気持ちが良く現れていた。1時間が短く感じられた。
△ 「産んでくれてありがとう。育ててくれてありがとう。大事にしてくれたありがとう」と非常に心温まる番組だった。これを聞いていると人はすべからく善であると感じた。
△ 手紙を出してくれた人を局の人が細かく調べ、実際に電話をしたり、訪ねたりして下準備を十分したことが伺え、そのことにも感動した。手間をかけ、いい番組になっていた。