番組審議会

<第511回審議会概要>
■開催日時 平成15年1月22日(水)午後2時00分~
■場所 山陽放送本社第一会議室
■出席委員 高山雅之(委員長)、片山浩子(副委員長)、有吉捷郎、岩佐武彦、岡 将男、岡 靖彦、中力 昭、中澤正良、中谷和子
■社 側 大倉社長、友田常務、糸島常務、井上ラジオ局長、原報道制作局長、秋政編成部長ほか
■議事の概要 番組批評
(1) テレビ自社制作
 VOICE21報道スペシャル「迫る巨大地震~M8.4の恐怖~」
 12月19日(木)18:55~19:54
(2) ラジオ自社制作
 「サイバーネットパーティ~馬も羊もこんばんは~」
 12月31日(火)21:00~25:00(批評対象は21:00~22:00放送分)
おもな意見は次のとおり。
まずテレビ自社制作については
△ 番組はソフトタッチで、どの年代層が見てもわかりやすくとりあげられていた。中身は痛烈な警鐘を鳴らしているところもあるが、ソフトであるがゆえに緊張感にかけたところも見られた。
△ 出演は多岐にわたり大規模ですごいと思わせたが、出番が少なくちょっと気の毒な感じ。
香川県の危機管理課については知らなかったので、どのように動くのか説明が欲しかった。
△ 旧内山下小学校の夜の校庭は臨場感があり効果があった。こういう番組は時々放送する必要があると思う。携帯電話が普及したので災害時での使い方とか、家には食べ物着るものだけでなく、バールやペンチなどの道具もあったほうがいいなど阪神大震災から学ぶべきことはまだまだたくさんあると思われるので、次回ぜひやって欲しい。
△ きわめて多角的に問題をとりあげており、総合的には警鐘を打ち鳴らすいい番組であった。
△ 南海地震といえば、津浪や液状化現象の問題が大きく、この点についてもっと取り上げるべきだった。2メートルの津波がきたら実際どうなるのかコンピューターグラフィックなどでシミュレートすれば説得力がある。
△ 震源地は高知沖とは限らず、岡山市あたりを想定すればダムの決壊等も考えられるので、ある面ではもう少し恐怖心をあおるような番組でも良かった。
△ 岡山は災害が少なく大丈夫という感じを抱く人が多いので、番組を何度かやって警鐘を鳴らして欲しい。具体的に何が必要かなどもっと聞きたいところがあった。
ラジオ自社制作については
△ 番組を通じ、放送と通信がうまくミックスし従来では考えられないような遊びやコミュニケーションが出来つつあることを実感した。
△ 年末でも大変な仕事に従事されていることに同情する。水こりをとる武田アナは特に厳しかったと思うが、レポートは表現が豊かで臨場感にあふれていた。
△ 冒頭のサーバーの故障についての説明は、演出なのか事実なのか区別がしにくかった。またお詫びを言うのに笑いながらは違和感がある。さらに内輪だけの笑いが目立って、年代の相違を感じた。
△ 行く年の馬と来る年の羊とをかけて「馬も羊もこんばんは」というのはユーモアの感じられるタイトル。
△ 暗い1年だったので、年末を明るくにぎやかに締めくくろうという意図では成功している。長時間の苦労をねぎらいたい。