番組審議会

<第509回審議会概要>
■開催日時 平成14年11月13日(水)午後2時00分~
■場所 山陽放送本社第一会議室
■出席委員 高山雅之(委員長)、有吉捷郎、岩佐武彦、岡 将男、岡 靖彦、金森満廣、中澤正良、中谷和子
■社 側 大倉社長、友田常務、糸島常務、井上ラジオ局長、原報道制作局長、野崎業務局長(番組審議会事務局長)、秋政編成部長ほか
■議事の概要 番組批評
(1) テレビ自社制作
 映像列島・Jコレクション「もがき~産廃の島の闘い~」
 11月2日(土)午前2時10分~3時29分放送
(2) ラジオ自社制作
 「おかやま花ごよみ」
 11月3日(日)午後5時00分~5時15分放送
テレビ番組についてのおもな意見は次のとおり
△ 豊島の産廃問題を正面から取り上げた大変すばらしい番組。地域の住民は勇気を持っていても、暴力でやってくるようなものにはなかなか対抗できないもので、外からの脅威に対してどういうふうに立ち向かうのかということを縮図的に見せてもらった。
行政のあり方、地域の人々のあり方について深く反省させられた。
△ 豊島の住民にさとす中坊公平弁護士の言葉がよかった。カメラが密着していたから撮れたので、取材の努力が珠玉の言葉を引き出した。長年の取材を生かしており、それが番組に時間的な深みをつけていた。昔のものだけでなく最近の映像もよく撮っていた。
△ 中坊弁護士と豊島問題は切っても切り離すことはできないが、中坊さんをうまく取り入れ、安心して見られる番組に構成しており、前の「ごみの島から民主主義」に次いで非常にいい番組だと思う。見ていてわかりやすい番組であり、島民のもだえ苦しむさまが本当に映像を通してよく表現されていた。
△ 一言で言えば大変すばらしい番組。長い取材期間があったこと、また取材する方が産廃の処理問題にしろ行政の対応にしろ、中坊弁護士さんのことにしても、また島民の一人一人について非常によく知っており理解しているということの成果と思える
△ 中坊さん、安藤さん、寂聴さんとかをいいバランスで配置しておりうまい手法だと思った。音楽の扱いがとても効果的で、すごいと納得した。
△ 「映像列島・Jコレクション」の企画は、これだけのドキュメンタリー番組が7局だけでもネットワークされて全国に流れるということで、大変意義があって楽しみだ。
つぎにラジオ自社制作「おかやま花ごよみ」については男性同士のトークというのは非常に珍しいが、話し振りは軽妙でさわやか、大変すばらしいというのが大方の意見であった。ラジオは音楽性を重視したほうがいいという意見もあったが、このような話題性を重視し、ためになる知的話題を気軽に提供するのもよいのではないかという意見が多くあった。