初代新幹線と同じ工場で製造された『八栗ケーブル』【八栗ケーブル、八栗寺】(香川)

ライブ5時 いまドキッ!

■弘法大師・空海が修行したといわれる"五剣山"にやってきました!




柏野 仁弥 RSKアナウンサー

今回は高松市牟礼町にやってきました。後方に見えるのが、弘法大師・空海が修行したといわれる"五剣山"です。
あの山の中腹には、四国八十八ヶ所霊場の一つである"八栗寺"があります。

ただ、徒歩で向かうにはなかなか険しい道のりです。そこで、参拝客の皆さんを長年支えてきたのが、"八栗ケーブル"なんです。
 

■"八栗ケーブル"とは!?早速乗り場へ!




かわいらしい青色のデザイン。これが八栗ケーブルのケーブルカーです。



先月、60周年を迎えた八栗ケーブル。

丸目のボンネットタイプのデザイン。どことなく新幹線に似ていると思いませんか?
実は、このケーブルカーは1964年に初代新幹線と同じ工場で製造された仲間なんです。

現在では、全国でも珍しいケーブルカーとして鉄道ファンにも愛されています。

前後に付いている窓や、車体の出っ張り、青色のカラーリングも相まって、「新幹線の兄弟」のような雰囲気を醸し出しています。
 

■それでは実際に乗ってみます!




乗り場は、傾斜に合わせた階段状の設計になっています。山の中を走るケーブルカーならではの構造です。

車両の下にワイヤーロープが付いていて、電気モーターの力で動きます。
時速12キロ、全長684m、高低差167mを、片道およそ4分で上り下りします。
 

■道中には、こんな見どころが!




線路が二股に分かれていて、上から降りてくる列車と、すれ違う仕組みになっています。

すれ違いざまに乗客同士で手を振り合うのも、旅の素敵な思い出になりそうです!



春は桜、秋は紅葉と、季節ごとに異なる美しさを見せてくれます。桜の季節が待ち遠しいですね。
 

■山の上の駅に到着!




売店があり、現在は60周年を記念した限定グッズが販売されています。



ご当地キャラ「うどん」とコラボしたグッズも販売中。ここでしか手に入らないアイテムです。

せっかく八栗ケーブルに乗った記念に、ゲットしたいですね!

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■駅から徒歩4分の所にある八栗寺へ!




自然に囲まれ、荘厳な雰囲気に包まれたお寺です。住職さんにお話を伺います。



 八栗寺とはどのようなお寺なのでしょうか?

(八栗寺住職 新見 竜玄さん)
「八栗寺は四国八十八ヶ所の第85番札所です。"商売繁盛"のご利益があり、商売をされている方が多く参拝に訪れています。」




この五剣山では、弘法大師・空海が修行をしたと伝えられています。

その修行が成就したときに、5本の剣が空から降ってきたという伝説があり、5本の剣をこの山の峰々に埋め、お守りとしたということから、この山が「五剣山」と呼ばれるようになりました。




(八栗寺住職 新見 竜玄さん)
「多くの方がこのケーブルカーを利用してお寺にお参りされています。
お寺とケーブルカーは、まさに一心同体の存在だと思っています。」



(八栗寺住職 新見 竜玄さん)
「お寺が発展すれば、ケーブルカーも発展する。
ケーブルカーが発展すれば、お寺も発展する。
そう考えています。今後も手を取り合いながら、共に成長していきたいですね。」
 

■住職さんに、町を見下ろせる"絶景ポイント"をご案内いただきました!




五剣山の町並みが一望でき、山の上からは四季折々の風景が楽しめます。

どの季節もそれぞれ魅力がありますが、住職さんによると、春の桜が一番おすすめとのことです。

 

【動画で見る】