ミシュランガイド2021にも掲載!規格外の野菜を使った絶品イタリアン

ライブ5時 いまドキッ!

(竹内大樹アナウンサー)
今日ご紹介するのは美味しくて、しかも無駄のない、フードロス削減にも繋がる絶品イタリアンです。

曲がった小さいきゅうりに割れてしまったトマト。
曲がった小さいきゅうりに割れてしまったトマト

こうした「規格外」の野菜を使った料理を提供しているお店です。

赤磐市にあります、イタリアンのE-flat(イーフラット)にやってきました。
E-flat(イーフラット)

オーナーシェフの藤原祐哉さんです。

こちらでは規格外、形の悪い野菜を使った料理を提供してるんですよね。

オーナーシェフの藤原さん

(E-flat 藤原祐哉さん)
『私が東京で修行していたときに畑を訪れる機会がたくさんあったんですけど、片隅で割れてしまった大根が山積みになっていて、シンプルにもったいないなと思って。規格外の野菜を専門にしたイタリア料理店を作りたいと思い、この赤磐にお店を作りました。』

規格外の野菜を専門にしたイタリア料理店を作りたい

使っている野菜は「100%赤磐産」。

 100%赤磐産

規格外の野菜が一体どんな料理に変身するのでしょうか? 早速調理してもらいました。

(E-flat 藤原祐哉さん)
『規格外野菜のボロネーゼです。』
パスタランチ

どれもものすごく美味しそう。さっきの規格外野菜から出来たとは思えないですね、見事に生まれ変わりましたよ。

まずは前菜から。本当に彩りが豊かで美味しそうです。まずこちらは?
前菜

(E-flat 藤原祐哉さん)
『茄子を使ったパテです。よくお肉のパテはあると思うんですが、こちらは野菜だけで作ったパテです。』

茄子のパテは初めて食べますね。お肉は使ってないんですよね?
茄子のパテ

(E-flat 藤原祐哉さん)
『使ってないんです。お肉の食感はあると思うんですけど。』

食感がしっとりしていて旨みもあって。でも確かにこの濃い旨味は野菜から出てるわけですね。

ベースになってるのは、おからですよね?
パテ

(E-flat 藤原祐哉さん) 『正解です。』

おからがお肉みたいに生まれ変わるんですね。

こちらは卵を一切使わず、トマトや豆腐などで作ったキッシュです。
キッシュ

藤原さんは、野菜をみじん切りやペースト状にすることで、形にとらわれない料理を提供しています。

これもうまい!トマトの爽やかな酸味と、豆乳と豆腐のあっさりした味わいがものすごくありますね。

(E-flat 藤原祐哉さん)
『イメージはオムレツっぽいと言いますか、オムレツにトマトケチャップがかかってるような卵っぽいお豆腐と、さっぱりとしたトマトの組み合わせにしています。』

トマトがちょっとケチャップのような役割も果たしてくれているわけですね。

(E-flat 藤原祐哉さん)
『お子様にもすごく人気です。』

これは食べたら野菜の概念が変わりますね。

続いては、メイン料理のボロネーゼ。

ボロネーゼ

これもお肉使ってないんですよね。

(E-flat 藤原祐哉さん)
『野菜だけで作ってます。』

ソースに中もお肉っぽいのがありますけど。

(E-flat 藤原祐哉さん) 『それは大豆です。』

どんな味なんでしょうか?本当にお肉入ってないですか?

(E-flat 藤原祐哉さん) 『入ってません。』

ものすごく濃い旨味。コクもしっかりあるんですけど。これも野菜の本来の味でこれだけの味が出るわけですね。むしろ普段食べてるボロネーゼより味わいが濃いような気がします。

さらにトッピングにも秘密が。
トッピングにも秘密が

ほのかにお酒のいい香りがするような気がします。

(E-flat 藤原祐哉さん)
『上にかかっているのは、実はチーズではなくて、赤磐市の酒粕と米粉で作った酒粕のパルミジャン仕立てです。』

これチーズじゃないんですか!?

(E-flat 藤原祐哉さん)
『チーズじゃないんです。同じ発酵食品なんですけど、酒粕などの発酵食品を入れることによって料理にコクが生まれています。』

この上にふりかかってたのは、てっきりチーズだと思ってた。

酒粕と米粉でできてるんですね。確かに本当にほのかにお酒の優しい香りがするなと思ったんですよ。本当にとことんこだわってますね。

E-flatは、2021年のミシュランガイドに掲載されています。
2021年のミシュランガイド

中でも環境に配慮した取り組みから「グリーンスター」という賞も受賞しているんです。
ミシュランガイド2021グリーンスター

将来的には野菜だけでなく、全ての食材を地元赤磐で取れたものでまかないたいと考えている藤原さん。

もう一つやりたいことがあるそうで…

(E-flat 藤原祐哉さん)
『今少しお試しで販売してるんですけど、レストランの中に規格外の野菜専門の直売所を設けたいと思っていて。野菜を食べる体験をしていただいて、こういう調理法がありますよ、こういう料理できますよっていう提案をレストランでさせていただいて、帰りに規格外の野菜を買って帰ってくだされば。そういう複合型のレストランが作れたらいいなと思っています。』
帰りに規格外の野菜を買って帰ってくだされば

捨てられるはずだった野菜が生まれ変わった絶品イタリアン。

美味しくて無駄のないSDGsな取り組みです。美味しくて体に良くて大人気とか言うことない。

本当に見た目も芸術的で、料理は出汁も野菜のヘタなどから取るという徹底ぶりということなので、予約をしておくと確実だと思います。
予約

動画は<RSK公式YouTubeチャンネル>で。