淵本 文枝

作陶50周年記念 虫明焼 黒井千左 陶展

2018年10月12日

岡山天満屋5階美術画廊で岡山県重要無形文化財保持者の虫明焼作家の黒井千左氏の作陶50周年記念虫明焼 黒井千左 陶展が開催されている。

16日(火)まで。

今回は75点の作品が展示販売されているが、京風造りの薄く、繊細ですっきりしたつくりに、松の木の灰釉をかけ、青、枇杷色、曙色がほのかに浮かび上がる飽きのこない色調。

お茶の席ではどんなお道具にもしっくりなじむ。

黒井氏は伝統を守りながらも新しい技法にも取り組み、象嵌作品、鉄釉を用いたもの、虫明の土で備前の緋襷を思わせる新作などたくさんの作品を生みだし続けている。

逆円錐型の作品は、灰釉六色象嵌緋色花器。

イメージを伺うと、「瀬戸の曙」だとおっしゃいました。

美しい瀬戸内海の朝焼け、虫明焼のこれからのさらなる発展も感じられた。

午後は岡山市半田山植物園に行きました。

今日から14日まで秋の山草展が開催されています。

岡山山草会のメンバーが300点程鉢植えを持ち寄り展示していて、苗の販売もしています。

秋は実の付いた物、ハゼなどのように、紅葉したもの、ホトトギス、大文字草、リンドウなどの花をつけた物など、暑い夏を乗り越えた山野草たちの力強さが感じられるという。

岡山山草会のメンバーの山草に対する愛情さえ感じられる展覧会です。明後日は10時~12時まで会長さんの金高正典さんのやさしい秋の山野草栽培講習会が開催されます。

山野草の話に加え、冬の越し方など、いろいろなアドバイスをしていただけそうです。