岡山市北区西花尻の岡山県古代吉備文化財センターで10月9日まで「桃太郎伝説」の生まれた町 おかやま~古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語~の日本遺産認定を記念した特別展示が開催されている。温羅伝説の温羅がいた鬼の城と吉備津彦のいた吉備の中山を結んだ線上に楯築遺跡があり、この遺跡の巨大岩が温羅の攻撃を防ぐための物だったとか、温羅が鯉に化けて逃げると吉備津彦は鯉をのみ込む鵜に化け、温羅を退治したとされる所に鯉喰神社遺跡がある。どちらも弥生時代後期の王の墓だがそれを桃太郎伝説にうまく当てはめている。またそれだけの遺跡が岡山にたくさん残っているのが素晴らしい。その他1800年前の桃の種が9608個も発掘されていたり、それが祭事に必要な物であったなど、知れば知るほど面白い。この施設は入場無料なので、今でも発掘が行われている新しい遺跡の事や岡山の古い歴史をたどるのに一度訪れるのもいいと思った。
午後は岡山シティーミュージアムの岡山戦災の記憶と写真展に行きました。今日は岡山空襲の日。6月29日午前2時43分、空襲が始まる。4時7分まで続き95000発もの焼夷弾が落とされ、1737人以上の人が亡くなり、市街地は約63%が焼けたという。今回は「空襲はいかにして行われたか」を米軍資料研究の第一人者の工藤洋三氏が入手した資料や写真、パネルなどで細かくたどることができる。映画監督大林宣彦氏が子供の頃スケッチブックに描いた戦争の絵なども展示。焼夷弾の不発弾や空襲の前と後の岡山の写真の展示もある。アメリカ軍の緻密な作戦を資料で見ていると、これは大変だった、とため息が出てきた。今日もたくさんの人が見学していた。中には小学生の社会見学も。戦争の悲惨さと平和の大切さを再認識してほしい。7月1日まで。入場無料。