倉敷市中央の工房 Ikukoで、7月2日まで早島に工房を構えているガラス作家石川昌浩氏の作品展が開催されている。a kind of blueという副題がついているが、石川氏の作品の特徴であるはちみつ色に加え、今回はもう一色、blue(インディゴ)が加わっている。700点の作品の中定番になっている網目のコップ、浅小鉢など、日常でつかえるものは毎回買い足しに来る客も多い。ワイヤーで吊るす小さくかわいい、吊り花生は空間を涼やかに演出できそうだ。
午後は撫川うちわの保存会のみなさんを訪ねました。撫川うちわは岡山県の郷土伝統的工芸品になっている。江戸時代4代将軍に献上されたといわれるが、撫川、庭瀬で作られ始めて350年以上になる。光にかざすと俳句が浮かび上がる。かなで一筆書きで印刀で切る。土佐和紙、女竹、骨は64本以上、花鳥風月の絵柄は俳句に合わせて和紙の切り絵で、必ず透かし絵も入る。優美なうちわを伝承しようと保存会を作り活動しているが、かれこれ30年以上になる。結成当時のメンバーがこんどは、地元で講座を開いて若手に伝えている。柔らかい風、愛でても美しい撫川うちわ、晴れの国おかやま館などで、1本1万円前後で購入できる。