岡山市北区後楽園、岡山県立博物館で特別展「山田方谷」開催中。6月29日(日)まで。
備中松山藩に生まれ藩の財政改革に尽力し幕末から明治初めまで人材育成に力を注いだ方谷の思想や生き方を紹介。
館内には200点以上の貴重な資料や書簡が展示されている。
方谷の改革があまりにも鮮やかだったので、全国にその噂が広まり方谷のもとに大勢の人々が学びに来た。そのうちの一人、河井継之助は新潟長岡市からはるばるやってきた。これはその頃の日記帳。「塵壺」。山田から山田先生へ呼び方も途中から変化し方谷の尊敬すべき人間性がうかがえる。
方谷の教えを受けた川田甕江は大正天皇の侍講を任じられた。その他にも、多くの教育者を方谷の私塾から排出した。
明治9年、亡くなる前年の直筆の書。これは閑谷学校で書かれたそうだがふるさと高梁への思いが綴られている。
激動の時代を生きあらゆる面で才能を発揮し次の世代へと橋渡ししていった方谷はとにかくすごい人!
岡山には方谷を中心にその後もたくさんのすばらしい人材が生まれていることに改めて驚かされた。土曜日には学芸員の展示解説が14時からある。解説を聞きながら鑑賞するのをオススメします。
入場料、大人650円、高校生200円、子ども180円、65歳以上320円、朝9時から午後6時まで。月曜休館。