SDGsを目指す企業、新しく起業した企業、歴史ある企業など、地域社会とともに成長していく岡山・香川の企業のトップに「夢」と「未来図」を語っていただくインタビュー番組。 インタビュアーは国司憲一郎。

2025年2月1日(土) 放送 [ 再放送:2025年2月3日(月) ]

(株)シンニチロ (岡山市)

(株)シンニチロ (岡山市)

代表取締役社長 奥山順一 氏

日本の鉄鋼業は、粗鋼生産で世界第3位(2023年現在)にある。
しかも日本産の鉄は高品質でまさに「鉄づくり大国日本」なのだ。
そんな鉄鋼業界の中で仕事をしているのが、シンニチロ、JFEスチール西日本製鉄所の「炉」の保守メンテナンスを主に行っている。
コークス炉と高炉の保守メンテナンス、そして次の製鋼の工程では、不純物を取り除くフラックスと呼ばれる脱硫剤が使われるが、シンニチロは、このフラックスも自社生産して納めているのだ。
工場見学などで見る、形になった鉄ができる前の段階を支えている、いわば縁の下の存在がシンニチロである。
祖父が新見の石灰山から消石灰と生石灰を作り出し、値段は安いが製鉄所ができるという将来性を見込み、生石灰の生産にシフトした。
この生石灰をもとにしたフラックスは脱硫剤で、製鋼に欠かせない不純物除去剤。
昭和41年会社設立、その後もJFEスチールの前身である川崎製鉄の信頼を得て、炉の施工=築炉を請け負うことになる。
完成後はその保守補修を請け負い、現在のシンニチロの背骨を作った。
祖父の跡を継ぎ2代目の椅子を継承した奥山社長は、現在50歳。
30代そこそこでバトンを渡された。
その当時の経緯は番組をお聞きいただくとして、シンニチロは倉敷以外に保守メンテナンスの仕事を広げていない。
奥山社長は「倉敷の高炉を守る」と言い切る。
脱硫剤のフラックスを40年間一度も切らさず、納入し続ける実績もその言葉を裏付けている。
常に進化する鉄鋼業の中で挑戦を続けるシンニチロの思いをトップインタビュー。

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