番組審議会

<第632回審議会概要>
■開催日時 平成26年9月10日(水)
■場所 山陽放送本社会議室
■議事の概要 9月10日(水)紙上参加を含め9人の委員が出席。
まず最初に、山陽放送の「番組基準」の改正について諮問された。
これは、日本民間放送連盟の「放送基準」が改正され、11月1日から施行されるのに伴い、準拠している当社の「番組基準」を改正するもの。
今回の主な改正内容は、
(1) 「人権侵害や差別の助長につながるかたちで、個人情報を調査・収集する機関の広告は取り扱わない」ことを明記。
(2) 関係法令等の変更に伴う所要の字句の修正。
次回10月の会議で答申される予定。

ひきつづき、TBSを中心とするネット番組について各ジャンルごとの番組批評が行われた。
▽報道・ニュース番組
「ニュース23」は安定感のある番組で、膳場さんは落ち着いて見られる。
内容の取り上げ方も全体的によく整っている。
他局との競合の中で、映像によるダイジェストや特集の強化など中身の充実を図ってほしい。「報道特集」は女性の社会進出やコンテナハウスでの養育支援など幅広いテーマに密着し、多面的にしっかりと報道している。
「Nスタ」はローカルニュースとも連動して、安心して見られるニュース番組だ。デング熱、北朝鮮のプロレス取材、全米テニス報道などは、他局を圧倒した。ただ、内閣改造の大臣インタビューなどは取り上げ方に偏りがないよう配慮が必要だ。

▽情報系番組
「あさチャン!」はあまりにもクセがなくてキャスターの役回りが難しい。ただ、同じニュース内容でも時間帯ごとに映像やコメントを変えるなどの工夫は感じられる。
「サンデーモーニング」はマンネリ化しているが、若いコメンテーターの起用や演出などの努力は評価できる。ただ、一方的な意見の羅列でなく、反対意見も併せて十分伝えてほしい。「情報7daysニュースキャスター」のビートたけしの絡み方が良くなった。安住アナの進行とゲストとの絡みも良く、1週間を振り返る情報番組として評価できる。

▽ドラマ
「おやじの背中」は一話完結の新しいスタイルのドラマで、今後の進化を期待したい。
「テレビ未来遺産」は、視聴率に繋がらないかもしれないが、意義のある質の高いものだった。その他のドラマは原作との違和感などもあり、なじまなかった。

▽バラエティー・その他
「サワコの朝」は聞き上手で出演者を浮かび上がらせるいい番組だ。
「がっちりマンデー」はテーマを絞った特集など工夫がみられる。「世界遺産」「情熱大陸」などは画像が突出して美しかったり、密着取材が充実していて見ごたえがある。
「夢の扉+」などは子供たちにぜひ見てもらいたい。 この他、お笑いタレントに依存しすぎるバラエティ番組や多すぎるスペシャル番組などは番組の質の低下を招いている。真のエンターテインメントを目指してほしい。

などの意見があった。