5月25日(水)よる8:00~8:57

われら自然派~ワインが拓く農業の未来~

口いっぱいにはじける、ブドウの果実そのものの飲み口。ワイン大国フランスで人気に火が付き、世界で愛される自然派ワインです。その極意を現地で習得し、第一人者と呼ばれるまでになった日本人醸造家が岡山市に居ます。大岡弘武さん47歳。限りなく自生に近い環境で育ったブドウを使い、酸化防止剤などの添加物を用いず、酵母の力だけで醸造する「自然派」を貫いています。
大岡さんは、ワイン造りのその先に日本の農業の未来を見据えています。カギを握るのが耕作放棄地の再生。大量のブドウを使うワイン造りには広大な農地が必要です。畑として蘇らせることができれば、害虫や不法投棄など放棄地が孕む問題の解消にも繋がります。また、新たな畑をおこす手間が省ける為、新規就農のハードルも下がり、農業人口の減少にも歯止めをかけられると考えています。
大岡さんは「おかやま葡萄酒園」を立ち上げ、賛同する市民とともに自然派ワインの新たなブドウ作りに着手。その活動に支援の輪も広がり始めました。