12月4日(水) よる8:00~8:54
シカが橋からやってくる~小さな島の騒動記~
夜ごと、野生のシカがやってくる島がある。瀬戸内に浮かぶ備前市の頭島だ。
RSKのカメラがその様子をおそらく初めて撮影した。シカは隣にある鹿久居島から橋を渡り、次々とやってくる。
シカはもともと鹿久居島に生息していた。9年前に2つの島を結ぶ頭島大橋が誕生し、それ以来、シカが橋を渡り頭島に来るようになったという。頭島の特産、ミカンの木の葉が食べられたり、畑の野菜があらされたり、農業被害もここ数年、深刻になっている。
現在、鹿久居島と本土を結ぶ島の建設が進められている。完成すると頭島、鹿久居島、それに本土が橋で結ばれる。橋が完成するとシカが本土へおしよせて来ることになるのだろうか。
シカやイノシシなど野生動物による農業被害が全国的に社会問題となっている。
岡山、香川でもこうした被害が相次ぎ、備前市では全国で初めてシカ・イノシシ課を設け対策を始めたばかりだ。そのシカ・イノシシ課もこのシカ問題には頭を抱えた。
橋を渡るシカの映像は我々に何を問いかけているのだろうか。小さな島のシカ騒動を
追った。