11月27日(水) よる8:00~8:55

空手と介護の道~日本一の空手チームに密着~

「前人未到の4連覇を目指す!」と意気込む空手チームが倉敷にある。
すでに実業団の全国大会で3連覇し、日本中の空手家が一目置くチームでもある。
そのチームとは「亀龍園空手道部」。亀龍園は倉敷市の高齢者福祉施設だ。
そう、部員はなんと全員介護職員なのだ。
「痛みを知る空手家だからこそ人をいたわることができる」と和泉雅一監督は言う。
キャプテンの茅原史穏(32)は元アジア大会チャンピオン、百戦錬磨の空手家だ。
お年寄りをそっと支える優しい手もまた、空手が鍛えたものだ。
お年寄りたちに慕われ、一方で彼らの存在が勝負への力にもなっているという。
ただ一つ気がかりなことがあった。個人でのぞんだ9月の東京国体、1回戦で過去
経験したことのない屈辱的な敗北をきっしたのだ。それはトラウマとなって茅原に深く
つき刺さったままだ。「もう勝てないかもしれない…」とつぶやく。
年齢的にもピークを越えている。4連覇をかけた実業団全国大会は11月。
乗り越えるべき課題が立ちはだかっていた。




写真=亀龍園空手道部