「全てが夢の、外出禁止」
今年3月のコロナ隔離処置政策は、文化関係、学校、経済活動まで最小にとどめる対策を取り、統計数字がコロナを抑えて快方に向かえたのだった。続いて2ヵ月のバカンスがやってきて幸いした。さてバカンスが終わって経済復活をと思ったところで、活動を始めると人の折触が増えコロナもぶり返しである。しかしこれ以上経済活動を絞めれば失業者も増え、経済も駄目になって落ち込んでしまうのもハッキリしていて出来ない。人が集まって出来上がっている世の中、何かを変更しようとすると、半分は反対意見や、不利益を被る人が出て来る。その時々にどちらを、どの道を選ぶかを決めるのが為政者の役割、決断を問われるところである。大統領、首相、大臣が頻繁にテレビに直接登場し、国民全部に向けて理由と意図を説明し、決めて行こうとするこの国の態度に好感と関心を持っている。職業政治家、有識者、取り巻きの間だけで事を決めて指導し運ぼうとする方式、カトリック教などが採っている賢人主義と大きな違いがあるような気がする。ポピュリズム政治だと反論を述べる人も、また出て来るだろうが。
2020年12月12日 赤木 曠児郎
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