ブルトイユ並木大通りの廃屋
「バカンスの間に思ったこと」
バカンスの始まる日に、決まったようにほんの少しづつだが公共料金の値上げが発表される。地下鉄、国鉄、郵便、ガス電気、保険料分担金などなど、毎年決まったようにである。夏休みが終わって再開したレストラン、カフェなどの定食料金も古い文字を消して、ちょっぴり高く書き直されているのが多い。2002年、今から15年前フランスフランから変わって、ユーロが導入された時に、1ユーロが6.56フランスフラン相当と決められて、今でもレシートなどには旧フランスフラン幾ら相当と数字がプリントされて出て来るものが多い。あの頃、チップだって、立ち飲みコーヒーだって1フランスフランで済んでいたが、今は1ユーロを1フランスフランのような感覚で当たり前に使っている。サラリーマンの昼定食でも10か20フランスフランで競われていたのが、今は10か20ユーロが当たり前である。つまり6.56倍以上に物価が上昇、誰も不思議に思わずに暮らしているのだなと思うし、年金の金額がそれに応じて決して上昇はしていないと思うから、みんなどうしているのだろうと思う。
8月28日で、郵便局から郵便為替の取り扱いが無くなり終了した。20年前30万台あった電話ボックスが現在5450台のみ残っているが、明年からは完全撤廃になるそうである。カ-ドや携帯で不要になったのだそうである。
2017年9月10日 赤木 曠児郎
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