契約の櫃の聖母教会
「カボチャや、西瓜のように」
異常気象なのだろう、5月1日はシャンソンにも歌われる「すずらん祭り」の日である。誰でも自由にこの日は、自然から採集してきたすずらんを、売ってお小遣いにしてもよいという、1561年が起源な風習がある。ところが今年は気温が低くて10日以上も遅れて、森に花がまだ出ていないのである。栽培されたすずらんが、花屋に並んでいるが物凄く高価、この日一日の風習だから、小遣い収入をあてにした人たちには大異変である。
すずらんは別として、この日はメーデーの行進の日でもある。この国の閣僚は、どんどん若い人が採用され、思い切った政策が出される。経済・産業・デジタルを兼任する大臣は1977年生まれ、36歳で大臣に就任して話題だった。労働も、教育も大臣が女性で若々しいのに驚くだろう。改革案が提案されると、旧来の労組や利権を得ている人達は、反対でデモやストを繰り返す。バカンス年度が6月から毎年更新新年度で始まるので、毎年度最終月の5月は騒動月で、騒いでおいて後はバイバイ、2ヶ月間バカンスで休むというのが傾向と思っておいてよい。40年昔にパリ五月学生革命というのが、歴史に残った例もあるが。
2016年5月10日 赤木 曠児郎
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