茶室『虚白』、リュベック通り
【近況】
● 2015年11月24日~29日
「アール・アン・キャピタル」グランパレ(パリ)(ルサロン部・水彩協会展部出品)
● 2015年12月17日~20日
「SNBA」展出品
カルーセル・デュ・ルーブル(パリ)
≪書籍・作品集≫
●『アカギのパリ画集 Ⅴ
素描原画五の巻』
マリア書房(京都)18,000円(税込み)
208ページ 画集
ISBN-978-4-89511-231-4
●『アカギの版画パリ百景』
マリア書房(京都)
1,260円(税込み)
一部大手書店に出ていますが、個展会場で販売予定。
●「私のファッション屋時代」
新書版(展覧会場にて受注)
[日本語版]
講談社第一出版センター制作2002年
[フランス語版]
パリ・ボークレール出版制作2010年
2015年10月11日
「3年ぶりの日本個展」
日本に暮すと、グルメニュースばかりにTVは埋まって、平和なものだが、パリに戻るとシリアとかアフリカ、戦闘機が飛び交い、避難民のニュース、さらに大自然の異常災害、平和に暮らせているのが不思議で、もう第3次世界大戦が、入り口手前のような気分になって、それに失業と労組デモが加わる。人手を省略する機械を発明するのが科学文明の進歩で、効率の良さを求めるのだから要らなくなるのが当然、それで失業が増えるのはまことに当り前の結果で、発想をかえて人手を沢山必要とする機会や、機械を考える方が、世の中のためかも知れない。代議士や公務員の数、職場が激増して、国の財政赤字をこれ以上増やすのは、まことに困ったことになるから用心だが。
日本で3年ぶりの個展だったが、われわれの年齢になると、あの人も、この人もと、赤線で消して住所録の整理に追われることばかりで、3年は大きい。15分おきに発着する民営JR、新幹線の威力は強力で、京都での個展なのに、思いもかけない人たちが、噂を聞いてつぎつぎ東京から訪ねてくださる。またすぐ東京に帰りますと一様に何気なく言われるから、もう隣の町のようである。東京の人にとって京都は、何かの機会に東海道53次以来行って見たい手近な憧れの町かもしれないが、夜汽車に一晩ゆられて上京なんて暮らしていた、つい半世紀前の人間には夢のように思えたことであった。
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