読者の皆様へ

2月15日、パリ通信へ記事を寄稿いただいております
赤木曠児郎先生が逝去されました。
心からご冥福をお祈りするとともに謹んでお知らせいたします。

『パリ通信』につきましては、
2001年6月より20年間の長きにわたり連載させていただいておりましたが、
2021年2月10日号をもって終了とさせていただきます。
赤木曠児郎先生に深く感謝し、謹んで哀悼の意を表します。

岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2021年2月10日

「東京」

パリから、東京にやってきた。この緊急事態宣言の中にと、みなに驚かれているが、どうしても用事が溜まっているのと、パリに自粛して暮らしていても、一年近くもう少し状況が良くなるのではと待って待って、片付けなければいけないことがあまり溜まると、非常に精神状態に良くなくなった。予定していたアートフェアは延期された。それに年間のスケジュールが2月は一番暇で、春になればパリでの用事も再開する。今しか時間の取れる時はないと、決心したのである。羽田とパリの往復便は飛んでいないのかと思ったら、週5便、日本航空は飛んでいる。貨物の往復が多いので、人間の方がおまけのようなもので、多少は乗っている。

コロナ検査は陰性で、飛行機に搭乗できた。そして羽田空港でも陰性で入国できた。専用のハイアーを予約してあったので、東京のホテルまで到着できた。空港では大勢の若い女性の職員が検疫ポストに待機していて、到着客をつぎつぎと書類審査や検査の関門に誘導、通過させていくのである。今はお客が少ないから成り立つが、これがオリンピックとかなって、どっと選手団が到着となったら、どんな処置になるのだろうかと思ってしまう。

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