新路面電車バラール駅付近
【近況】
● また、毎日のようにパリを描きつづける日々です。
≪書籍・作品集≫
●『アカギのパリ画集 Ⅴ
素描原画五の巻』
マリア書房(京都)18,000円(税込み)
208ページ 画集
ISBN-978-4-89511-231-4
●『アカギの版画パリ百景』
マリア書房(京都)
1,260円(税込み)
一部大手書店に出ていますが、個展会場で販売予定。
●「私のファッション屋時代」
新書版(展覧会場にて受注)
[日本語版]
講談社第一出版センター制作2002年
[フランス語版]
パリ・ボークレール出版制作2010年
2014年7月11日
「鏡」
今季一番と評判の、シャトレ座「王様と私」の復刻版ミュージカルを見る。満席に近い入場者、一番高い席を買ったのだが後ろの方の席だった。連夜どのような人たちだろうと、周りの席の群衆を見てしまう。どこかの会社がグループで買って応援したのだろうか、きっちりしたネクタイ背広姿に夫人同伴の、同じようなタイプの年輩カップルがズラリ収まっている。俳優、演出、舞台、劇場、大勢の人の生活が、支えられているのだと改めて考えるし、チケットを買って見てあげることが、一番望まれる援助なのだと強く思う。
観光、歓楽の世界的大都会の定評を確立しているパリは、演劇、音楽、スポーツ、展覧会、発表会、講演会、見学会、見本市、趣味の会、毎日の行事に溢れ、催しに事欠かない。全てに気を取られると、ふわふわと遊んで暮らしているような具合になって、一時の滞在留学、視察旅行なら全てが体験でそれもよいが、仕事を持つと自分の仕事に集中していないと、現実に取り残されて行く。実際、東京に暮しても、能、歌舞伎、コンサート、アングラ劇と、毎日の暮らしに、見歩く訳ではない。パリにいて偶にあるから目にするのである。
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