さくらんぼの実る頃の門
【近況】
● 2013年8月9日~23日
34回オート・ロワール国際展出品
● 2013年9月25日~10月1日
三越日本橋本店美術画廊
「赤木曠児郎展」
≪書籍・作品集≫
●『アカギのパリ画集 Ⅴ
素描原画五の巻』
マリア書房(京都)18,000円(税込み)
208ページ 画集
ISBN-978-4-89511-231-4
●『アカギの版画パリ百景』
マリア書房(京都)
1,260円(税込み)
一部大手書店に出ていますが、個展会場で販売予定。
●「私のファッション屋時代」
新書版(展覧会場にて受注)
[日本語版]
講談社第一出版センター制作2002年
[フランス語版]
パリ・ボークレール出版制作2010年
2013年7月10日
「昨今、タバコから思うことなど」
パリの街を歩くと、各ビルの通用口の前で必ず10名から20名足らずの男女が、タバコ休憩をしている。寒い真冬でも少なくないが、季節の良い今頃は、本当に歩道で会話が弾んでいる。建物の中では法律で一切禁煙の取り決め、だから喫煙室を設けることも不可能で、フランスでは路上でノビノビと吸うしか方法がないのである。カッフェ、レストランでは食事中でも外に出る。外に簡単な灰皿も用意されている。健康のための禁煙運動の、長い間の闘いの末の大勝利なのである。この国ではタバコのコマーシャルさえも、有害であるから広告できないのである。タバコ税だけは毎年アップ、重く上昇するが、コマーシャル収入は無い。地球温暖化反対とか、大震災、〇〇の運動家という人達は、何かの種で他人の幸せのために活動を奉仕する人たちだが、NGOなどと言うと、多少職業化を感じる時もある。タバコの大勝利で、さて次のテーマ、始まるぞと思ったら、もうアルコールの害反対の運動が、本当に始まった。日本の飲酒運転禁止は、すでに実に徹底していると感心するが、ワイン大国フランスで、アルコール反対とはまさかと思ったが、ボツボツとマスコミなどにも見られるようになった。エミール・ゾラという大文豪は「居酒屋」という小説を書いて、アルコールの害を訴え、当時の酒造業者の猛反対、家の煙突に詰め物をされ、酸欠で中毒死させられたと囁かれる、19世紀の話である。
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