岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2012年5月11日

「つれづれ草」

 フランスの大統領が17年振りにまた社会党の人に変わった。ギリギリだったけれど、国民全員が選んだ結果である。高級官僚のポストも、国営企業のトップも、みんな入れ替えで、新しい人が任命されるだろう。責任ある地位にあった人ほど、荷物まとめて、去る準備である。みなの意見は、ずっと続いたのだから、何か新しいものに、可能性や、気分を変えたかった。若い世代は、とにかく変革である。フランスは農業国と言われながら、安定した継続を願う日本人の神経とは、大変に違うと思ってしまう(結婚観も同じだからご注意)。しかし、とにかく国家の社会保障制度が発達し、年金で老後生活設計が保証され、社会保護の手当助成年金制度も多くて、失業、無職、すぐ食に困るという訳でもない。お国が保証してくれているのである。お国の収入を考えるのは政治家の仕事で、自分の年金さえ確保されれば、日々呑気なものである。
 

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