ホテル・バンドーム
「つれづれ草」
いま日本人と生まれて、生まれただけで750万円から1000万円に近い借金を、一人一人が背負っているのである。杞憂どころか、オギャーと出ただけで、親の借金を日本人は背負っているのである。真面目に考えると、凄く気が重い。親の借金を背負わされ借金取りに追われている、子供の気持ちになってみれば良くわかる、しかも逃れられない。代議士や、政治が平気で国民の背中に押し付けているのである。消費税というのは、自分で使った金額に応じて、税金を払うのであるから、払いたくなければ使わなければよいので、非常に公平なものである。世界の普通の国は20%前後を基準にしていて、国の税収にしている。どうして日本だけ5%でなくてはならないのか、小沢さんたちの論理は、世界の目から見ると、誠に不思議なものである。生活必需品には、低い所得層の人を圧迫しないように、低い税率が考えられている。しかし、以前は不必要な贅沢品、デラックスなサービスには、33%の消費税を払う物まであった。だから余計に高値の花、贅沢なのである。自分の意志で決められるということが、大切なのであって、買わなければよいのである。日本の大手宣伝会社に、無駄を使わせろ、アフリカに暖房器を売り、北極に冷蔵庫を売りつけろ、なんて言った哲学で成績をあげている会社があって驚かされたが、そんな論理のメーカーには、価格が安いほど、物が売り易いとなるだろうが、本当に必要なのかどうか。生活保護を受ける人たちも、自分の使ったものだけ、税金は納めるのである。50年昔、パリに住むようになった頃、消費税が導入されたばかりで、どのように経理処理するべきかとか、ノウハウの本が売られたり、経営雑誌などにも、記事が溢れていた。50年もたつと定着して、最近はそんな記事は見ないが、税率とか制度に手入れがされ、変更のある度に毎年のように関連記事はある。よく日本の人も、諸外国の例を研究するべきで、盲目的に何でも反対と、マスコミに信じこまされているような気がする。国に借金をさせないことの方が、余程深刻な問題である。
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