バイユール通りにて
【近況】
2012年5月16日~6月1日
「アカギのパリ8区」
(よーこそパリ8区へ)展
パリ8区役所展示ホールにて
平日12時~18時(木曜19時まで)
土曜 9時~12時
17日(木)、日曜 休み
ベルニサージュは5月21日18時より
≪書籍・作品集≫
『アカギの版画パリ百景』
マリア書房(京都)
1,260円(税込み)
一部大手書店に出ていますが、個展会場で販売予定。
『パリ画集・21世紀始まりのころのパリ』
マリア書房刊
ISBN4-89511-347-7
6,500円+税
この8年くらいかけて描いた、約100点の最新作素描原画を収めています。
「私のファッション屋時代」
新書版(展覧会場にて受注)
[日本語版]
講談社第一出版センター制作2002年
[フランス語版]
パリ・ボークレール出版制作2010年
2012年4月12日
「春爛漫」
復活祭がもう来てしまった。フランスではクリスマスに続いて、チョコレートの最も売れるシーズンである。パリの街路樹の、桜が満開、近々キロ単位で売られる桜ん坊を待ちながら、男性も女性も、チョコレートは大好きなフランス人である。兎や鶏、卵の型に打ち抜かれたチョコレートが、復活祭の季節シンボルで、チョコレート屋のウインドウに溢れ、学校も春休み休暇の2週間になる。
世間のニュースはどうであれ、とにかく人気のレストランやカッフェだけは、夕方ともなると何時も人で溢れている。不況や社会不満、どうなっているのだろうと、日本でも、この国でも不思議なのである。3月はミシュランのホテルレストラン・ガイドブック新版が売り出され書店に並ぶ。毎年買うと場所を取って仕方ないので、5年に一回買い替えることにしているのだが、パリ市内だけでもリストに掲載、登場する店に大変な変化が起きている。鮨ブームだろうか、以前は5~6店しか出ていなかった日本料理レストランが、今や21軒も出ているし、日本人のフレンチレストランも多数あらわれ、保証つきのボタンマークの店に日本人新人シェフが二人も新登場、みながこの分野は、努力されているのだなと頭が下がる。このガイドブックが興味あるのは、名前掲載されるだけでも、その店に入ると、一定のサービスレベルと、満足度が保証されていることで、古くからの有名店でも、掲載店から消えていると、味や待遇に、矢張り問題があるからで、成程とリアルなのであり毎年厳しい。それで便利なのである。現在は伝統的なクラシックな店より、少しモダンな料理、店構えのところが選ばれ、好まれるようである。店のトイレットに入ってみると、審査基準を納得できることが多いとも言われる。知人のオーナーシェフが昨年レストランを売り、年令ですからと隠退したが、20年近く名前が掲載されていたのに、近年に消えていた。知人なので応援していたが、本人が矢張りガックリ気落ちしていたのだなと思う。
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