バタクラン劇場
【近況】
●2012年1月26日-2月9日
NAC(日本人会アーチストクラブ)30周年記念展出品・パリ日本文化会館
●2012年5月15日-25日
パリ8区役所「アカギの描いたパリ8区」展 8区役所文化ギャラリー主催
≪新刊≫
『アカギの版画パリ百景』
マリア書房(京都)
1,260円(税込み)
一部大手書店に出ていますが、個展会場で販売予定。
≪既刊≫
『パリ画集・21世紀始まりのころのパリ』
マリア書房刊
ISBN4-89511-347-7
6,500円+税
この8年くらいかけて描いた、約100点の最新作素描原画を収めています。
「私のファッション屋時代」
新書版(展覧会場にて受注)
[日本語版]
講談社第一出版センター制作2002年
[フランス語版]
パリ・ボークレール出版制作2010年
2012年1月10日
「新年・シャンゼリーゼ考」
毎年、年越しには家にいて迎えることにしている。戸主は節季には家に居るべきだと考えるからで、全てのお招きをお断りしている。フランス国営第2チャンネルの、年越し番組の評判が良く480万人、32%に近い視聴率であった。夜8時半から、翌朝午前1時まで、世界の有名芸人を招いて、いろいろな芸を紹介してゆく。日本で芸というと、お座敷芸で地味なものが多いからとても貧弱であるが、西欧のは、キャバレ舞台が対象、ド派手なものである。よく考え付くなと感心させられるし、衣装も楽しませ、堪能させてくれる。現在の話題の頂点は北京サーカス、ヨーロッパ巡業中で、大晦日番組にも、始まり、中頃、トリと、3回も各種登場して、見事な団体曲芸で会場総立の喝采風景である。19世紀後半の頃、日本の独楽や水芸の芸人が、パリ社交界の話題をさらったという記録はあるが、近年はトンと日本人はエンターテイメントの分野では聞かない。能や狂言では高尚過ぎて一幕まで、正直なところ退屈して、席を立って帰ってしまう。ポピュラーな一般話題とはならない。
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