「もう後200日!!」

 シアンスポ(パリの政治科学学院)、有名な政治家や、行政官を出している名門校であるが、日本研究のブイスー教授が、マンガ文化の講義を開くと言うので、出掛ける。半公開講座で、満席に近い受講者である。学生だけでなく、一般でもゾロゾロ自由に聞け、二時間の講義が終わると、簡単な飲み物パーティがあったりするのが、嬉しい。とにかく、強烈な、バイオレンスの漫画、劇画がお好きなようで、次々と時代順にプロジェクションで紹介される。素晴らしい構図、表現と感歎が尽きない。質問で、少女マンガとか、家庭マンガというのも、あるようですがと聞いたが、「あれはマンネリで、同じことの繰り返し」と冷たい。サムライ対農民の時代劇画や、科学未来劇画が、日本研究対象としてフランス人学生に理論づけ、鑑賞、紹介されてゆく。
 

2011年10月10日 赤木 曠児郎

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