メトロ・ミラボー駅入口
「もう後200日!!」
もうすぐ、ボージョレーヌーボーのワインの季節になる。今年は放射能なしの証明書つけてもらった方が、良いかもしれない。先日核処理事故のあったマルクールの事件、影響なしと発表されているが、ローヌ川沿いワインの大産地、ド真ん中である。工場を取り囲む10キロメートル以内の住人には、ヨードカプセルを渡し、常時携帯させ、毎年400ユーロ(現時約4万円相当)の補償金が住民の一人々々に、工場設置以来払われているのである。土壌の菌の発酵で出来るのがワインだから、日本からのニュースを聞く度に、こちらはどんなものかと、疑問がわくのである。
秋である。催しが一杯で、メールにも案内が一杯入ってくる。見きれないから全部消して、いちいちは行かないようにしているが、パリ日本文化会館の浮世絵展覧会は、書類で来たので足を運んだ。ギリシャのコルフ島というところにある国立博物館の、マノスコレクションで、19世紀の末から20世紀の初めの頃に、グレゴリオス・マノスという、駐仏ギリシャ大使だった人が、1万点近い浮世絵を、主にパリで集め、1928年に生前寄贈されて、東洋美術館として開かれているものの中から、150点が今回初めてパリに運ばれている。通常は浮世絵6大巨匠というのだそうだが、今回は豊国、国芳の、華麗なコレクション群も加わって、8大巨匠と再評価、見直しがされているのが珍しい。19世紀末頃、その当時に一画商からだけでも20万点が運ばれて、愛好家に取り引きされていたのだから、浮世絵研究の本場は西洋なのである。パリ日本文化会館にも、大勢の愛好家で賑わっている。日本の現代アートなどと言っても、ポロポロの入場者だが、浮世絵となると並みでないのである。会場は見応えがある。
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