岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2011年4月20日

「日本を仕事で巡って来た」

 パリは、イースターバカンス休暇中で静か。気温が早くてスッカリもう初夏、これも異常である。
  毎月10日頃の更新をしているが、3週間の旅行のため今回は少し遅れた。岡山、東京、川口、水戸、札幌と巡ってきたのである。前々から予定されていて、たまたまこの時期になった。
  関西は平常で何事もないが、東京では会場が東北からの避難の人達をホールに入れるため、行事が延期となって、私は臨時に川口市での個展に予定変更、川口市長さんもオープニングパーティに、挨拶してくださった。関東でこれから茨城県水戸に個展で行くというと、異口同音に「大丈夫ですか?」「本気ですかと?」会うすべての人が心配してくださる。次の個展会場の水戸京成百貨店は、3・11震災で店を休んだが、3日目には一部オープン開始、3月23日以来全館営業である。さすがに展覧会という気分ではなくて、結局、震災後同百貨店の画廊を催し、第一号となって名誉なことと思っている。こんな状況ですが、開いていただけますかと、水戸とパリとの間でいろいろと電話で情報は入っていたので別に心配はなかった。東京の人々の過剰な反応の方に、逆に驚かされたのである。

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