岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2010年3月10日

「早春のパリ」

 パリに旅行から帰ってきた。連日天気は恐ろしく澄んで晴れ渡っているのに、凄く寒い。毎日氷点下の朝で、一ヶ月前の、出発の頃より寒冷さに、驚いている。アフリカの喜望峰を一度は見たく、機会があって、南半球の真夏の地方で過ごし、もう暖かなパリだろうと期待して帰って来たのだから、異常気象が身に沁みる。南アフリカでは、この初夏のサッカーワールド大会の主催国なので、各都市に大きな銀色の競技場が新設工事され、ほぼ完成し、周りの道路など整備中であった。19世紀には文化都市のシンボルは、オペラ座を持つことだったが、まるで現代の都市の象徴、新大聖堂が出来上がったようなものである。

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