岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。
窓からの風景
窓からの風景


【近況】
  
9月23日〜29日
  大阪大丸心斎橋本店
「赤木曠児郎展」
(アカギの版画パリ百景刊行記念)
  
10月7日〜13日
  大丸京都店美術画廊
「赤木曠児郎展」
(アカギの版画パリ百景刊行記念)
  
いずれも会場にいますので、みなさまとお目にかかれるのを楽しみにしています。
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≪新刊≫

『アカギの版画パリ百景』
マリア書房(京都)
1,260円(税込み)
一部大手書店に出ていますが、個展会場で販売予定。


≪既刊≫

『パリ画集・21世紀始まりのころのパリ』
マリア書房刊
ISBN4-89511-347-7
6,500円+税
この8年くらいかけて描いた、約100点の最新作素描原画を収めています。

「新書版・私のファッション屋時代」

900円+送料
講談社エディトリアル・株式会社第一出版センター(担当・大崎さん)
TEL(03)5319-4150
FAX(03)3944-5241
または、展覧会場でのみ発売
 
2009年8月9日

「家業」

 岡山での個展は、前日が衆議院解散、岡山県の北部では竜巻、当日は日食、九州では土砂崩れ、どうなることだろう、絵の展覧会なんて気分ではなく、世間から浮いた気分だったのだが、オープン以来次々と会場に訪ねて下さる方の応対で、とうとう外の日食も見ないで過ごしてしまった。昔パリの我が家のテラスで、パリの日食をジーッと見ていて、写真でも撮るならいざしらず、あまりにあっ気なく、周りのビルの屋上に、どんどん出てくる人を眺めている方が、面白かったくらいのもので、どうして日本のマスコミはこんな大騒ぎにするのだろうと、少し冷めていた所為もある。
 とにかく皆の日常無事に、飛行機は満席だし、日本の新幹線は15分おきに、変わりなく走り回っているし、展覧会7日間を終えて、義務を果たしパリに帰ってくると、8月大バカンスのシーズンで、多くの街の商店はシャッターを下ろし休んでいる。不景気だとか何とか言いながら、バカンスはバカンス、パリジャンは休暇が必要なのである。そんな時、あるパリの国立大銀行が儲かりすぎて、ボーナスを出すと発表、この間まで業績不振で税金の助成金で救済とか何とか言っていたのに、幾ら何でも酷過ぎる、預金者の金利は最低に押さえて、下げるばかりなのに、あまりだと世論の総攻撃を受けている。株の値が底をつき、上向いてきたので利益が出てしまって、株式売買担当者のボーナス配当の決まりでそうなるらしい。このところ上半期の経済指標結果も、思ったよりも騒がれるほど悪くなく、上向き気分の数字が発表されている。


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赤木曠児郎氏 略歴
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