【近況】
3月12日〜16日 |
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第10回ドービル市・アジア映画祭協賛 アジア文化村 日本大使館コーナー 「NAC25周年展選抜・在仏日本人アーチスト展」出品 |
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≪既刊≫
『パリ画集・21世紀始まりのころのパリ』
マリア書房刊
ISBN4-89511-347-7
6,500円+税
この8年くらいかけて描いた、約100点の最新作素描原画を収めています。
「新書版・私のファッション屋時代」
900円+送料
講談社エディトリアル・株式会社第一出版センター(担当・大崎さん)
TEL(03)5319-4150
FAX(03)3944-5241
または、展覧会場でのみ発売 |
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2008年3月7日 |
「五月の陽気のパリ」
何かが確かにおかしいので、もう新芽がドンドン吹き、白い花も咲いている。こんな気温は1900年以来のことだそうで、日本が逆に寒いのと、誠に対照的である。フランス全土の市町村長選挙が7年ぶりに行われるので、目下この国ではその話題ばかりが、年明け以来マスコミの中心だったが、いよいよ今週は結論が出る。共和派系の市長さんになるか、社会党系の市長さんになるか、フランス全土の政治地図の色が、塗り替えられるのである。
確かにこの7年間、社会党系の市長さんを頂くパリは、町が活気をもち変わってきた。一番のポイントは市内の交通である。産業資本家に近い右寄り政権の考えでは、数多くの車をいかに市内を早く走らせるかで自動車優先、それで町が死んでしまっていたのである。社会党市長の選んだ方策は、車を締め出したのである。自転車の専用道路を、車道を狭めて沢山つくり、前は狭めることばかり工夫していた歩道を、逆に広げて、車の2車線は1車線に狭めたのである。最初は気が狂ったように、この工事は市民の目に映った。廃止されていた路面電車線も復活。資本家は車の増産の邪魔をする、失業が増えると反対した。しかし過疎化していた市内の商店街通りが、目に見えてまず賑わいと、活気を取り戻したのである。自動車に当てていた道路を歩道に広げて、日向ごっこの出来るカフェテラスを増やしたのである。人間の温もりと、集まりと、触れ合い、活気のある町が各所に戻っているのである。車社会は道路を走るだけで、便利になれば通り抜け出てゆくだけで、排気ガスは排出するし、町は寂れることを証明したのである。これだけは社会党市長さんでも、認めない訳にはゆかない。
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