岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。
サン・フィリップ・デュ・ルール教会

【近況】

11月22日〜28日
 大阪
 レゾネ(3)刊行記念個展
 大丸心斎橋店美術画廊
 ※本人来場
11月9日〜19日
 パリ
 デッサン・水彩画協会展
 グランパレ出品
11月15日〜19日
 パリ
 ル・サロン展
 グランパレ出品
11月10日〜12月3日
 パリ郊外
 シャトウ・トウレルSNBA選抜展
 主賓招待
12月14日〜17日
 パリ
 SNBA展
 カルーセル・デュ・ルーブル出品
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≪既刊≫

『パリ画集・21世紀始まりのころのパリ』
マリア書房刊
ISBN4-89511-347-7
6,500円+税
この8年くらいかけて描いた、約100点の最新作素描原画を収めています。

「新書版・私のファッション屋時代」

900円+送料
講談社エディトリアル・株式会社第一出版センター(担当・大崎さん)
TEL(03)5319-4150
FAX(03)3944-5241
または、展覧会場でのみ発売
 
2006年11月6日

「万聖節のころ」

 11月1日をフランスでは「ツーサン」と呼ぶ、全部の神様の祝日だからだ。この国の暦には、全部の日にカトリック教の聖人が割り振られていて、祭られ、365日では足りないから「全部の聖人の日」ツーサン(微妙にはトゥーサンと発音)をつくって、問題解決されているわけだ。フランス人の名前は、この聖人の中から選ぶことが法律で決められていたから、ジャンとかピエールという名の人が多いわけで、近年は大分ゆるやかにかわってきているが、大体フランス人らしい名前は全部この暦リスト中にあり、外れていると外国系の人だとすぐ分かるし、男だとジャンで、女だとジャンヌのように終わりに「E」がついて、日本人の「子」みたいなもので、男女の区別も自然に見分けられる。
 その翌日の11月2日は「全部の死者の日」日本のお彼岸のような日なのだが両方が入り交じって、11月1日は祝祭日とされ、学校も二週間のバカンス、お墓参りの習慣になっている。折りから秋の季節で菊の花が、花屋から墓地沿道には露店、町一杯に並ぶ。値段も様々、墓地正面ちかくは無茶高かったり、スーパーは安かったり、とにかく菊の花を持ってお墓参り、季節の象徴である。

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赤木曠児郎氏 略歴
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