デファンスの新凱旋門
 

「初夏のパリ・2006」

 パリ日本文化会館では、恒例の日本のジャズ週間が開かれた。過去6年続いて、人気が年々上がり、チケット入手が大変なくらいになり、昨年は一年休んだが、また再開されパリジャンで一杯。フランスも非常にジャズが盛んでファンが多い国で、アメリカ、フランス、日本が世界の三大中心地とは、「日本のジャズ80年の歴史」の講演会で知った。映像を組み合わせたジャズが、いま人気なのだとか、色々な種類のあるもので、日本最前衛、最新テクニックの夕べなどというと、オールドのわれわれはビックリだが、こちらの若者が目の色をかえて集まっている。嬉しいことである。
 日本人の日常から忘られているような物が、役所の文化振興予算消化の対象で、海外に回されて見せられるのも無意味ではなかろうが、生きたものが、もっともっと交流して欲しいものだ。現実にそれぞれの国で真にヒットしているものは、国内スケジュールの消化に一杯で、海外まではとても及ばないのが現実のはずと、何時でも各種の海外公演を、括弧をつけては見ているのだが。

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