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「六月のパリ」 毎年フランスで3万4千人の子供が行方不明の届け出があり、内3分の1は二日以内に見つかるが、問題は10歳くらいの子供に性的目的での誘拐である。誘拐斡旋組織が見つかったのがベルギーに始まり、フランスにもと次々出てきた。日本でも第二次大戦前は、子供が外で遊んで夕方になっても帰りたがらないと「サーカスに攫われて売られるよ」と親に叱られたりしてたが、現実に大人にその趣味があり「ペドフィル」というフランス語は、ペドフィリア精神医学上の立派な述語で、小児性愛、小児を性欲の対象とする性的倒錯をさす言葉なのだが、新聞の大見出しに裁判の報道でヨーロッパの紙面にあちこち出るのだから冗談ではない。ホモやレズ同性愛者の正式結婚も今月の話題だが、サド、マゾとどろどろとしたものが、渡辺淳一郎の小説の世界ではなく、現実日常にあるのがヨーロッパで、娘が誘拐されたり、ヨーロッパ加入東欧諸国から売春組織で売られたり、少し大きくなって自分からぐれたり、独立したくて家出、事故のほか、イタリーでは身代金目的の誘拐なども伝えられる。しかし現実に人攫いにさらわれる10歳前後の美少年、美少女があり、「子供行方不明SOS窓口」の組織を法務省が立ち上げたり、子供の行方不明事件が、日本より人口半分のフランスで2万件以上もあるのをデモから教えられる。
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