【近況】
6月8日〜11月28日迄の六ヶ月間、パリのノートルダム寺院の前広場の地下にある、パリ市立カルナバレ美術館別館「地下遺構発掘美術館」に、25点の油彩と40点の素描原画で「アカギのパリ40年」の展示が、パリ市により開かれます。
日本人として初めて、1979年にカルナバレ美術館で展覧会を開いた、パリを描きつづけるアカギの、渡仏以来四十年の仕事を記念する回顧展です。
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≪既刊≫
『パリ画集・21世紀始まりのころのパリ』
マリア書房刊
ISBN4-89511-347-7
6,500円+税
この8年くらいかけて描いた、約100点の最新作素描原画を収めています。
「新書版・私のファッション屋時代」
900円+送料
株式会社 第一出版センター(担当・大崎さん)
TEL(03)3235-3051
FAX(03)3235-0158
または、展覧会場でのみ発売 |
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2004年5月31日
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「六月のパリ」
二・三日もう真夏かと思う気温になると、翌日から暖房のまだ欲しいような気温になったり、衣装棚の中は夏冬雑居で満杯。衣替えなんてことが通用しない近年の生活である。新緑若葉の中、半袖Tシャツでお臍にピアスをつけた若者もいれば、側に冬物アノラックで通勤の人もいるのだが、とにかく五月の後半はフランスのゴールデンウィーク、週末をはさんで連休が二週、二回も続き、外に出掛ける人多く、もうバカンスのはしりで気分は浮いている。カンヌ映画祭は終わったが、ローラン・ガロスの世界プロテニスチャンピオン試合も始まり、スポーツの話題が一番多い。
6月6日は第二次大戦の連合軍ノルマンジー上陸作戦の記念日。今年は六十周年記念で、初めて交戦国のドイツも交えて世界からの関係首脳が参加したり、式典の話題も多くホテルは満杯。
街のニュースは子供に対する性犯罪のことが多く、子供攫い組織が次々見つかって裁判や、子供が居なくなって林や畑を警察や消防が捜索に駆り出されるニュースが多い。5月25日には近くのエッフェル塔の下の公園で、居なくなった子供の親家族たちがSOSの抗議デモを開いていた。何か訴えたいことがあると、市民はまずデモを開いて始めるのが手段で、集まりのアソシエーション(支援組織)が誕生、年間5000のデモが届け出て開かれると言い、それが大きくなって担当大臣が出てきて、やっとマスコミも注目するようになる。まず、マスコミが出て書き、それから市民運動が続く日本とはまるで正反対のパターンが習慣なのである。
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