ポン・カルディネ駅
 

「六月のパリ」

 5月25日バイエル社のある農薬が、2006年までフランスで使用禁止になった。農家のほかに専門養蜂業者があって、蜜蜂の箱を幾つも持って、シーズンを追い花畑から花畑へと回って集めているのだが、バタバタと近頃巣箱ごと大量絶滅死を始めたのである。結局、ひまわりととうもろこしの畑に散布する、モグラや根を侵す害虫退治の農薬が原因で、二社のメーカーの農薬が、蜜蜂の神経系統を冒し大量死の原因であると養蜂業者団体が訴えを起こした。もちろん世界的大製薬会社が単純に認めるはずはなく、近年社会問題になっていたのだが、蜂の神経系統に障害を起こす物質が、人体に影響はないのか誰も分からないので環境公害の大問題、1997年から注目されて、争いは続けられているのである。

2004年5月31日 赤木 曠児郎  
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