岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

バルセロナ広場の冬

【近況】

この暮れは、母の忌中でお年賀も失礼しています。

年明けの1月下旬、コンパレゾン展、デッサン・水彩画協会展2つの展覧会があり、 招待され、その出品制作を完成させるのに、全精力を注がなければならない年末年始です。
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≪既刊≫

『パリ画集・21世紀始まりのころのパリ』
マリア書房刊
ISBN4-89511-347-7
6,500円+税
この8年くらいかけて描いた、約100点の最新作素描原画を収めています。

「新書版・私のファッション屋時代」

900円+送料
株式会社 第一出版センター(担当・大崎さん)
TEL(03)3235-3051
FAX(03)3235-0158
または、展覧会場でのみ発売
 
2004年1月27日

「鮭騒動」

 米国の「サイエンス」という雑誌が、一月半ば、ニューヨーク州アルバニー大学の研究によるレポートを発表、大問題になった。
 大西洋北部の養殖サーモンは、薬品漬け、脂肪飼料太りで、発癌物質で汚染されていて、危険だというのである。
 フランスのマスコミにもすぐ大きく流され、発表後に一週間で鮭の売上は、20%以上落ちている。
 お正月で日本の新巻鮭を思い浮かべたが、日本が世界一の鮭消費国で、二番目がフランスなのである。一人あたり年に2キロを食べる計算で、燻製生サーモンは大御馳走だし、ゆがいてソースのかかった料理にもなり、近年は「にぎり鮨」ブームで、ここの鮨種は、大量の生鮭が場所をしめている。
 以前から日本人の私たちは、鮭は時期によって、蟯虫の卵が身の中に生みつけられているので、冷凍加工して卵を殺してからでないと、生では絶対口にしてはいけないと注意されていて、信用のある鮨職人のところ以外、パーティなどでは手を出さないのが常識だが、この鮨ブームでコックの誰でもにぎり鮨を提供する現代、すでに怖いものではあった。
 それが、今回の発表では、養殖鮭は汚染され、天然物でも海洋汚染でPCB、ダイオキシンなど毒物が異常に高くなっていて、養殖鮭だと月一回、完全に天然物でも週二回が限度で、それ以上食べるのは危ないと発表されたのである。
 もっと前だが、日本のある有名国立大学の薬学部教授に、私が鰻好きなのを知っていて、友人として「どんなに好きでも、週一回が限度ですよ。それ以上食べてはいけませんよ」と、養殖鰻の毒性と危険性について、個人的に忠告を受けたのを思い出した。

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赤木曠児郎氏 略歴
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