岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

オスマン大通り

【近況】

10月1日、パリ日本大使館で、去る7月16日に東京でだされた、2002年度外務大臣表彰と記念の銀杯を、小倉大使より伝達されました。
カルナバレ美術館長の祝辞で、日本の皆さんのお陰です。有り難うございました。

10月25日(金)〜11月7日(木)
パリ15区役所ホール
「15区美術家展」
(主賓招待、20点位ならべます)

11月6日〜12日まで、福岡市天神にある博多大丸デパート、美術画廊に個展「パリ便り」のため、訪日。会場におります。
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ご要望に応え再版、装い新たに「新書版・私のファッション屋時代」が出来ました。
900円+送料
株式会社 第一出版センター(担当・大崎さん)
TEL(03)3235-3051
FAX(03)3235-0158
または、展覧会場でのみ発売
 

「11月のパリ

 夏のバカンスが終わり、一斉にパリの活動が戻ってきた。展覧会、演劇、音楽会、見本市と、話題は山盛り何でもあり、その中から選んで紹介するのが、パリ便りなのだろう。
 しかし、何といってもデモとストの話題に敵うものはない。パリではニュース報道を聞いていると「どこでデモ行進が今日はあるので、この方面は何時から何時まで車で行くのは用心しなさい」とか「どこの労組が、何日から何日までストライキの予告通知を、経営者に出しました」とか、あらゆる分野の、病院、郵便局、教員、地下鉄、航空機、それぞれが職種毎に分化、左翼、中道、右寄り系などと意見の違いによる組合がまたあって、報道されるから絶え間がないのである。
 春の国政選挙で、社会党政権は大敗退、政治や議会の舞台から去り、シラク大統領中心の穏健右派政権が大勝して成立、国民が22年続いた社会党系の政治、例えば労働時間の短縮政策などに、失望を示した結果だった。しかし、これで左翼系の多い労組はやりよくなった。何でも反対ストを遠慮なく打てるのである。年金生活者が「右派征権になり年金法見直しに対するデモ」だとか「教職員の増員を求めるスト」(生徒数は減少傾向なのに)「医師の診察料金体系見直しスト」「看護婦は看護婦で」と何でもあり。

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赤木 曠児郎 (2002年10月29日)
赤木曠児郎氏 略歴
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