Place des Vosges
 

「国民議会議員選挙が終った」

 私は40年フランスに暮らしているが、前半分がドゴール派右翼政権、後半分が社会党政権下に暮らしてきたことになる。
  1981年、社会党のミッテラン大統領が誕生、左翼が議会の過半数を収め左翼政権誕生、以来20年間社会党の政治がフランスに続いたわけで、ドゴール派から社会党に政治が代わりどう代わりましたかいささか不安に、インタビューして聞いて回っていた頃を思い出す。その頃生まれたベビーはもう大学生になっている年頃で社会党政権の続いた月日の長さを感じる。
  社会党政権といっても産業、経済の繁栄がなければ国民の満足が得られないわけだから、奇蹟的な手段があるわけでもなく、中道政治で少し右寄りか左寄りかという程度の違いなのでコアビタッション(共存政権)が成立していたわけだけれど日本経済のモデルを意識して、つよく日本に近寄っていたのは社会党政権だった。1970〜80年代、日本経済がうんと伸びて日の出の勢いだったこともあるが、その前のドゴール派の右寄りの人たちは何世紀も続いたフランスの良き時代の思い出が強く、ヨーロッパ人中心で東洋人や日本人なんて眼中になく認めてなかったのも事実で歯がゆいくらいであった。シラク大統領は日本通で有名だが、党の人たちが全て同じ意見の人たちではない。

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