Colonne Morris
 

「国民議会議員選挙が終った」

 フランスのエタブリッユメント(教会、王室、富豪などの権力複合体)から縁遠く、政権から半世紀近くも離れていた社会党政権には、その点同じ新興同志で外国にも開き、日本経済のモデルが近づき安いものだったのも事実である。ドゴール派政権の時代、ギスカール・デスタン大統領までは何度招待してもヨーロッパのことで忙しく手一杯で、東洋や日本を公式訪問したフランス大統領はいなかった。デスタン大統領もサミットでは結局日本にゆくことになったが、社会党のミッテラン大統領が始めて日本を公式訪問したフランス大統領であった事実を忘れてはならない。
  日本人が思う同じ資本主義社会で世界第ニのわが経済大国、まさか無視すまいとの自負は向こうにも伝統の自負心があって右派系の人には通用しない。かえって危険なのである。

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