フロール館
(ルーブル美術館)
 

「マロニエの季節の選挙(2)」

 どのくらい文化人と自称する人達から嫌われているかというと、以前リヨンの地方長官で防衛大臣だった人が、地方選挙に勝つためこの人の党と手を組んだことがあります。与党の名誉を汚し、そんな人とは今後同席出来ないと、加藤さんや、鈴木さんみたいに党籍剥奪、辞任までなったくらい嫌がられているのです。
 「フランス人のためのフランスであるべきだ」なんて堂々と宣言しますから、人権とか、平等の思想が大好きなフランス文化人に、なんと野蛮と嫌われて、ユダヤ系の人は再びドイツ占領下のフランスみたいになるのではと最初から拒否、グローバル化なんてとんでもない話で、外国人労働者や移民の人にとっては、この国での平等が保証されなくなり、営業や、身分の安全にも不安が生じます。
 しかし一方、純潔フランス、伝統カトリック教義による国であるべきという考えには支持者も多く、各地方の市町村選挙や、議員選挙では、まあ10%くらいの支持票は、集まるのです。

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