創業65年の老舗で「辰」のミニ張子づくりに挑戦!ひょうきんな顔の張子が完成!

ライブ5時 いまドキッ!
今にも飛び出してきそうな虎の張子です。
色鮮やか、そしてサイズもいろんなものがあるんですね。


今回ご紹介していただくのは武久さんです。よろしくお願いします。


迫力があって美しい張子ばかりですね。
大体ここは創業何年ぐらいになるんですか。



(武久忠さん)私の父の代から創業65年ぐらいになりますね。


昭和32年創業の「武久守商店」。


虎で知られる張子ですが、このように水で溶かした新聞紙の方に流し込んで、一つ一つ手作りしています。



そして、この店では虎だけでなく、干支にちなんだミニ張子も制作しているそうなんです。
 

これ今年の干支!

(武久忠さん)そうですね、辰ですね。


かわいい〜、ひとつひとつ表情が違うんですね。
 
(武久忠さん)全部手書きになっておりますんでね、ひとつひとつ違います。


今年のデザインの特徴は、この愛らしいお顔です。色は全部で3種類用意されています。


忠さんの父の代から引き継いできた干支のミニ張子づくり、毎年2,000個ほど制作しています。


中には年賀切手のデザインに採用された作品もありましたよ。
 


こうやって毎年、干支のデザインのものを作るっていうのはいかがですか?

(武久忠さん)そうですね、12年前と一緒だと、ちょっと芸がないんで、デザインなり大きさなりを変えて作っております。
 


この辰も、また前とは違う辰に。
 
(武久忠さん)そうですね、こちらにありますように12年前はその辰ですね。


だいぶデザインの雰囲気が変わってますけれども。
これどうしてなんですか?
 
(武久忠さん)そうですね。今年は、この福袋的な缶がありまして福缶って言うんですけど、これにちょっと入るように制作してくださいという依頼がありまして。ちょっと入らないんですね。そこでこちらになりました。


まだ辰年になったばっかりなんですが、お店では既に来年の干支・蛇のデザインを早くも制作中でした。

さあ、今日のメインイベントです。
絵付け体験をされてるんですよね?ぜひ教えてください!


まず、この張子の元となる白い状態の張子からスタートなんですね。


はい塗りま〜す。いきますね!
 
(武久忠さん)どうぞ〜。

塗り〜!!!
 


(武久忠さん)あんまり濃いと、後でヒビがいきますし、薄いとムラになりますんで、その辺を...。


はやく言って(笑)!!


下地作成中!
 






下地が塗り終わりました。



いよいよお顔を描いて、模様も描いていきますね。
 
(武久忠さん)これを作る場合ですと、この雲を次に書くんですけど。
 


私、"古米"っていう名前なんですけど、ちょっとお米っぽい模様を...。


見えるかな!? でもおしゃれ、おしゃれになってきたぞ。



あ〜、難しい。
 
(武久忠さん)どうしても納得できなかったら、もう一回みどりを塗り直してやることもできますし。

 
お手本通りにお腹の模様、そして口と描き進めて...。


最後の仕上げは目です。
 


あっ(汗)

(武久忠さん)よろしいですね、目がちょっと寄ってて。わざと寄せてるような感じになって。
 
そうです、わざとです(笑)
 


仕上がりは、ちょっとひょうきんな顔になっちゃったんです。



でもお手本と比べても上出来じゃないですか?
 


こちら何点ですか?

(武久忠さん)いや上手にできたと思います。99点でいいと思います。
 


99点、この1点は...?
 


(武久忠さん)1点は、100点にしたらうちのがちょっとね(笑)。


こうやって絵付け体験だったり、美しい作品も作られてますけれども、どんな思いで続けていきたいですか?

(武久忠さん)皆さんがね、喜んでいただけるようなものができればと思っております。
 


すごく作っていても楽しかったです。心が温まりました。
 
皆さんもぜひ体験してみてください!

動画は<YouTube RSK公式チャンネル>