11月6日(水) よる8:00~8:55
再会、天国のお母さんと。 ~映画「青いライオン」公開記念~
RSK山陽放送が創立70周年を記念して制作した映画「新居浜ひかり物語 青いライオン」の先行上映が10月18日に愛媛県新居浜市で始まった。
同市在住の自閉症の画家・石村嘉成さん(30)と今は亡き母・有希子さんの険しくも愛に満ちた療育の日々を、ドキュメンタリーとドラマの二部構成で描いた意欲作だ。
ドラマパートで母・有希子を演じたのはRSK社員の小林章子アナウンサー。
演技未経験とは思えない深い憂いと強い母性を帯びた熱演が話題を呼んでいる。
放送局がシネマのプロをアウトソーシングした映画製作は珍しくないが、本作が異彩を放つのは主要なキャストとスタッフを社員が全うした正真正銘の自主制作映画であること。
地上波放送の斜陽化がいわれて久しい今、老舗局だからこそ未知の領域への挑戦を、との経営判断があった。
そして小林アナに白羽の矢が立った。
映画の制作発表と軌を一にするように嘉成さんも次々と力作を発表するように。
劇場のスクリーンで天国の母・有希子さんと再会できる日を心待ちにし、期待を創作意欲に変えた。
2年に及んだ波乱万丈のロケを振り返るとともに、有希子さん本人の生前の貴重な映像も交えながら「天国の母」の実像と映画でよみがえった小林アナ演じる「有希子」を重ね合わせる。
(写真=左から小林章子アナウンサー。画家・石村嘉成さん。父・和徳さん。)