11月5日(水) よる8:56〜9:54
ハヤシバラ~破たん、そして新たな道~
テレビカメラの前に現れるのは実に3年半ぶり、林原健氏(72)。
「株式会社林原」の前社長だ。
「今は生活が昼夜逆転してますよ…死ぬまでにどうしてもやりたいことがあるのでね」とにこやかに語る。
2011年2月、「株式会社林原」の経営破たんは岡山のみならず、全国の財界に衝撃を与えた。記者会見の場、在職中ほとんどメディアに姿を見せてこなかった林原氏が全国から集まったカメラに向かい、深々と頭を下げる。
「私の不徳の致すところ、誠に申し訳ありませんでした」
折しも同日、東京地裁により会社更生法の適用が受理されたばかりだった。
「あの時は、社員と取引先を守ることしか頭になかった」と振り返る。
インターフェロンやトレハロースなど、不可能と思われた大量生産技術を確立し、恐竜・類人猿研究にも積極的に取り組んだ。水あめ製造会社を「世界のハヤシバラ」に育て上げ、カリスマ経営者とも呼ばれた。
しかし、一方で長年進めてきた計画があった。それは親交の深かったソニー創業者故・井深大氏との約束でもあるという。彼は何を実現させようとしているのか…。
破たん、そして新たな道…3年半の時を経た今、林原健氏が語る。
写真=林原健さん